2020.07.14ベビーマッサージ教室
私が初めてベビーマッサージを知った時のこと

目次
676gの未熟児で産まれた次女からベビーマッサージの効果を知りました。
群馬県前橋市でベビーマッサージ講師をしています。
ももさわのぞみです。
私には高校生から4歳児までのこども4人と生活しています。
今まで、4回も妊娠、出産をすれば色々な経験ができるものです。
長女は出産予定日から2週間後42週になりようやく産まれてきました。
産まれなければ帝王切開となる予定の2日前に、自然分娩で産まれてきました。
次女は妊娠24週2日、676gで産まれました。帝王切開です。次女の出産にまつわる話は、この後書いていきますね。
長男は妊娠38週で予定帝王切開です。一度帝王切開をしていると、その後は帝王切開になることが多いそうです。
末っ子は妊娠30週、1311gで産まれました。次女に続き、二人目の早産児です。末っ子の妊娠はハイリスク妊娠のひとつ「全前置胎盤」でした。しかも、大出血をしてしまい、命を懸けた出産でした。
この話も、いつか書いてみたいなと思っています。
次女が676gで産まれた時の事
次女出産の時、私は保育士として働いていました。
もう3月だったので、3月いっぱい勤務し、妊娠7ヶ月で退職の予定でした。
少しずつ目立つようになってきたお腹を抱えながら、卒園式で卒園時を見送った翌日。
結婚記念日のお祝いにランチコースを食べに行きました。
お店に向かう時から、腰が痛いような違和感があり、店内に入ると更に痛みが増してきました。
耐えられる痛みではなく、料理が運ばれてくる前に救急車で私が病院に運ばれました。。。
診察では「胎盤早期剥離」といわれ、即帝王切開、出産となりました。
しかし、出産して子宮が小さくなると、子宮の裏側に隠れていた左の卵巣が肥大し壊死しかけた状態だったそうです。
女性なら誰にでも起こり得る卵巣嚢腫。
そして卵巣が肥大し、回転してしまうと卵巣嚢腫茎捻転となります。
たまたま妊娠24週に卵巣嚢腫茎捻転になり、そして運が悪いことに卵巣が子宮の裏側にあったので、出産前には診断できなかったそうです。
色々なたまたまが重なり、次女が676gで産まれてきました。
676gで産まれた赤ちゃんの様子
私自身がなかなかベッドから起き上がることができなかったので、出産後2日経って初めて面会することができました。
小さく産まれた次女はすぐに保育器に入り、人工呼吸器を装着していました。
保育器の中で、うつ伏せに小さく丸くなり、頭には帽子。鼻から人工呼吸器。
口からは栄養補給のためのチューブがありました。
かわいらしい背中にも、モニターが繋がっていました。
「手を消毒したら、赤ちゃんに触ってあげてくださいね。」
まだ抱っこもできなかったのですが、触れることはできました。
でも・・・どこを触ったらいいの?
そう思うほど、小さく、そしてたくさんの機械が付いていました。
小さな次女の背中を、指で触れたのが初めてだったのを覚えています。
その後、面会を重ねる度に次女に触れました。
ある日、看護師さんに言われたのです。
「人の手には常在菌が付いていて、基本的に赤ちゃんに影響を与えることは無い菌。その常在菌に少しずつ触れることで、赤ちゃんにも免疫が付いて身体が強くなっていくんです。
看護師は手袋をしてからでないと触れられないし、直接触れられるのは親御さんだけなので。
たくさん触れてあげてくださいね。」
保育器に入り、授乳することも、抱くこともできない毎日。
産んだ実感もなく、母親としてもみじめな気持ちになっていたときに言われた言葉でした。
「そうか、直接触れることができるのは、ママとパパのみ。
触れることで、免疫を作ることができるのは、私たちだけ!」
医者にはできない、「直接赤ちゃんに触れることで、免疫力をアップする」
私は小さな次女を抱っこすることも、授乳することもできないけれど、直接触れることだけはできる。
母親として、次女のためにできることがとてもうれしくて、面会の度に触れていました。
「触れる」の効果
人工呼吸器で呼吸管理をしている赤ちゃんは呼吸や心拍の状態などをモニターを付けて管理されています。
呼吸が苦しくなるとアラームが鳴り、看護師さんがその都度吸引をしてくれていました。
次女は700gにも満たない、小さな身体でしたが、とても元気がありました。
おそらく、顔に付けられた呼吸器のマスクなどが嫌だったのでしょうね。
時々、寝返りをしようと動いていました。
身体がとても軽いので、手足を動かそうとすると、今にも寝返りができそうに動くのです。
人工呼吸器が付いていない赤ちゃんならば、自由に動くこともできるのですが。
モニターや呼吸器がついているため、動いてしまうとしっかり酸素が送られず、アラームが鳴ってしまいます。
出来るだけ安静にすることが大切な時期でした。
次女が動いてしまう時は、身体全体を両手で包み込んであげると呼吸も落ち着きます。
あたたかい手で包み込まれる安心感があるのでしょうか。
面会中、時々そんな場面がありました。
ある日、長女の授業参観があったため、いつも面会に行く時間には行けず、夜に面会したことがありました。
看護師さんには面会が夜になることは伝えてあったけれど、次女には理解できません。
夜、面会に行くと担当の看護師さんに言われました。
「今日は次女ちゃん、なかなか落ち着かなくてね。ママがいつもの時間に来ないのが不安だったのかなぁ」
私は次女に触れ、両手で包み込み、話しかけました。
日中は落ち着かなかったという次女も、面会中はとても落ち着いていました。
入院をしていない赤ちゃんなら、終日ママと過ごし、授乳もできます。
でも、NICUに入院中の次女は、ママと会えるもの2時間程度。
そのたった2時間でも毎日「触れる」ことで親子の絆は深まっていました。
直接「触れ合う」安心感。
私がベビーマッサージを本格的に学んだのは末っ子の出産後です。
ベビーマッサージから「親子のふれあいから生まれる安心感」を知った時、ハッとこの次女との触れ合いの毎日を思い出しました。
肌と肌で直接触れ合うことは、ベビーマッサージの基本です。
そしてそこから生まれる「安心感」こそが、ベビーマッサージの最大の効果だと思いました。
私の出産、NICUに入院中の出来事から、ベビーマッサージの効果について、少しは伝わりましたでしょうか?
赤ちゃんは全身から愛情を受けています。
ベビーマッサージでママ・パパの愛情を届けてみませんか?
オンラインベビーマッサージ、オンライン育児相談、ベビーマッサージ教室、ワークショップなど、質問・疑問はお気軽にお問合せください。
お問合せ
子育て家族応援スペース ももちゃんち
TEL 027-289-2808
mail momochanchi@tiara.ocn.ne.jp
シェアする